社会福祉法人 まほろば学園の「理念」です


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理念

自立と共成

『まほろば学園』の存在

人間として生きているということは、社会生活していることです。ここからここまでが社会生活、それ以下は社会生活でないとして価値的に低いとみるべきではありません。すべての人間は生まれた時から社会的存在なのですから、生き続けている限り力いっぱい生命を開花していくのです。

すべての人間の生命と、その発達を保証するという考え方が、真に社会福祉計画の中身を形成するための、ささやかではありますが最も具体的な試みであり、訴えでもあると考えます。

重症心身障がい児・者の人たちは、自分の意思や感情を表現することが非常に難しいため、ともすれば手がかからず大人しい印象を持たれますが、その内面にはほとばしる情熱や感情があります。それを言語や表情、あるいは身体表現以外の何かで伝えているのだろうと思うこともあります。

私たちの取り組みは、一人ひとり、その人にあった支援ができると、同じ共通プログラムでもその人にあった個別プログラムとして展開することができると考えます。「共生」あるいは「共成」のもとに年齢を超えたあらゆる人が集い、道徳教育の場としての『学び舎』になればと思いますし、特に日本人の情緒や感情をあらためて勉強する場所でありたいとも思います。さらに理論や合理性が優先される現代社会の歪みをもどし、日本人が古くからもつ情緒や形を見直す場であり、金銭よりも道徳を上にみるという日本人の精神性の高さを再確認する場所としての存在でもありたいと思います。

このようなことは、全てにおいて受動的なままの人生と思われがちな重度心身障がい児・者の人々が、自分たちの存在というものが社会道徳について物言わぬ教師となって「自立」することにより、周りの人達との「共生」あるいは「共成」という形で、本人たちの存在が確立できるものと信じます。

利用者個人の権利や選択を尊重した「質」の高い福祉サービスの提供を行うとともに、保健医療を充実することによって安心と信頼を築き、地域社会と連携し社会参加することによって、どんなに重い障がいを持っていても、人としてあたりまえの生活を営むことができる、あるいは其々の人がもつ能力に相応した生活が送れるよう、憲法25条に定める福祉理念にそった社会福祉法人として、サービスを提供致します。

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